ゲーム会社社員の英語学習日記

TOEIC満点、英検1級合格の会社員の英語学習ブログです。

『続ける力』

この前読んだ本がよかったので、伊藤真氏の本をまた借りてきました。

前の本でもそうでしたが、今回も「ゴールから逆算して考える」という点が取り上げられていました。著者の主催する塾ではかなり初期の段階から実際の試験の問題を解かせます。最終試験の問題を最初に知っておくことで、基礎の繰り返しがどれだけ大事であるかを学ぶわけです。基礎の重要性が初期の段階から身にしみているので、単調な繰り返し作業にも耐えられるようになるそうです。

この辺の理屈は非常にまとまっていますね。最初に全体を俯瞰して、ゴールにたどり着くまでに必要な要素を把握してからスタートする。この方法なら途中で迷わないし、全体における現在位置を把握しやすいので負担も少なくなります。この考え方自体は普遍的なものなので、他の教科の勉強にも役立ちそうですね。

あともう一点。スランプに関する話が興味深いです。

スランプになるのは、がんばっている証拠


努力を続けているのに、見合った結果が出ない―マンネリにならぶモチベーションの敵が「スランプ」です。このやり方でいいのか、こんなことを続けていても無意味なのではないかという迷いや不安、無力感は、心のスキを狙って、たえず顔を出します。


しかし、スランプそれ自体はけっして忌み嫌うべきことではありません。


スランプは、その人が目標に向かってがんばっていることの証明です。「自分の掲げた目標よりも到達点が低い」ということですから、そもそも高い目標を持っていない人、なんらかのレベルまで到達していない人は、スランプに陥りません。


サボっている人に、スランプは無いのです。

うーん、これはいい文章です。この本ではスランプを無くすことよりも、スランプ期間をできるだけ短くすることを提案しています。上げ幅を大きくするのではなく、下げ幅を可能な限り小さくするわけですね。この辺って実は投資の本にもよく出てきます。投資のプロでも頻繁に損はするけど、その金額が少ない。だからプロは最終的に大きなリターンを得られるのだ、という内容です。一回一回の勝負では毎回勝てるわけではないけど、駄目なときのダメージを少なくしておけば最後には成功できるということでしょう。これも大事ですね。