今日も池・池本
一日一章ぐらいのペースで読んでます。今回はここ30年ぐらいの経済情勢を振り返るという内容なので、結構簡単です。パパブッシュはレーガン政権の後始末の結果を受けて増税してしまって、クリントンに負けたのか。何とも屈辱ですね。まあ俳優が大統領になっちゃう国だからそこまでの判断を期待してはいけないんだろうなあ。
アメリカの80年代が次のIT時代への仕込みの時期だった、というのはなるほどなあと思いました。そのちょっと前まではIBMのような巨大企業が圧倒的だったわけで、80年代になってそれがぐらついてきた。一方でインテルやマイクロソフトのような特化した企業が登場して、バトンタッチしていったという流れなんですね。要するに構造改革なんだと。
ITバブルが軽かったのはシリコンバレー中心の株式ベースのバブルだったから、という説明もわかりやすいです。ベンチャーへの株式投資が弾けただけだから、投資家が損をしておしまい。なるほどなぁ。今の金融危機と比べるとバブルと呼べないぐらいの短い期間で終わっちゃいましたもんね。
なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学
posted with amazlet at 09.02.24