スペースシャトルの落日
先週末の読書の続きです。『スペースシャトルの落日』はスペースシャトルがいかに失敗作だったかをひたすら綴るという、ちょっと変わった本です。世間一般では「スペースシャトルすごい!」「再利用でコスト削減!」と言われていますが、実態はまったくウソだったんですね。
著者によるとスペースシャトルは当初のコンセプトから間違っていたそうです。各方面に配慮するあまり、万能を目指しすぎてとんでもないものになってしまったとか。機体の再利用って耳ざわりはいいですが、実際にコスト面でお徳かどうかはまた別の話ですよね。ここら辺はペットボトルのリサイクル問題と似たようなもんだと思いました。
やはり政治、企業、お金が絡むとろくなことになりませんなぁ……。純粋に技術とコスト面で検討していれば宇宙開発ももっと進んでいたでしょうに。結局最後にはロシアのロケットしか残らなかったというオチが何とも……。「一方ロシアは鉛筆を使った」という小話を思い出しましたよ(笑)。