ゲーム会社社員の英語学習日記

TOEIC満点、英検1級合格の会社員の英語学習ブログです。

日本人なら必ず誤訳する英文

先週末、神保町の近くに用事があったので、ついでに東京堂書店という本屋に寄ってきました。東京堂書店は本のセレクションがいいんですよね。神保町の3大書店の中では一番小規模ですが、個人的には気に入っています。お客さんも少ないので(笑)静かな環境でじっくりと選べますよ。

ここは語学関係よりもビジネス本の品揃えがいいので、その辺を見て回っていたら「日本人なら必ず誤訳する英文」という本を発見しました。英語の本ですが、自己啓発本扱いみたいですね。最初の問題でいきなりひっかかったので買ってきました。もうちょっとで半分ぐらいですが、これはなかなかいい本です。

ページの最初に「間違いやすい英文」があって、次のページで解説するという構成になっています。まず自分で英文を読んで訳してみてから、答えあわせをして解説を読むというペースなので結構疲れます。しかしこういう「ニュアンスにたよらずに文法知識だけで正確に読む」という訓練は非常にいいですね。TOEICで測定される能力とは対極にある部分が試されるので、自分の弱点がよくわかります。この辺は大学受験の勉強をしっかりやっている人は得意なんでしょうね。僕は全然やってないので間違いまくりです。

この本は問題と解説の合間に著者のコラムがあるのですが、その中にいい話があったので紹介しておきます。

”訳す”という作業が、英語を学習するうえでもっとも大切だということですね。翻訳という大げさなものではなく、いわゆる英文和訳のレベルでいいんですが。あるクラスに5年ほどアメリカ暮らしをしていた生徒がいて、「自分で英語を読んでいて、わからないことはまったくない」と言い張るんです。ところが、訳させてみるとほんとうにデタラメ。わかった気になっていただけなんですよ。


結局、英語を正しく理解しているか否かを知るには、訳してみる以外に方法はないんです。「英語を英語のまま理解する」とよく言われますよね。それは最終目標としては正しいんだけど、少なくとも日本語を母語として育った人間について言えば、おそらく正しく訳せないものはぜったいに理解できていないと思います。


(中略)


だから、たとえ訳文を作ることを要求されない試験であっても、勉強する過程で少しは訳読、英文和訳をやったほうがいいと思います。ただ、テスト自体が記号式なので、試験対策の参考書ではなかなかそういう勉強はできません。


では何で勉強できるかと言えば、やっぱり大学受験の参考書以外にはない。英語の読み方が最も高いレベルできちっと解説されていますから。この本も、体系的にすべてを網羅したわけじゃありませんけど、大事なところはしつこいくらいていねいに書きましたから、ぜひ役立ててもらいたいと思います。


確かにその通りです。精読って付いてる参考書は大学受験向けが一番そろってますよね。あれで文章がもうちょっと面白かったら気軽に取り組めるんですが(笑)。とりあえずはこの本を一回終わらせることに集中しましょう。