ビジネスで失敗する人の10の法則
久しぶりに経営者の書いた本を読んでいます。『ビジネスで失敗する人の10の法則』はコカコーラの元社長の本で、成功するための法則ではなく、その逆の失敗する法則について書かれたものです。まだ途中ですが実例が多くてわかりやすいです。
リスクをとるのを止める
人類のほとんどは、歴史のほとんどの期間、リスクを避ける姿勢をとりつづけてきた。狩猟採集民族は広範囲を移動していたと思うが、農業革命によって定住が可能になると、ほとんどの人は定住している。
(中略)
これに対してアメリカは、そもそものはじめからリスクをとることで誕生している。新大陸を発見したコロンブス、イギリス人がはじめて定住したジェームズタウン、独立戦争を開始した第二回大陸会議、トマス・ジェファーソンが起草した見事な独立宣言など、リスクにつぐリスクのうえに築かれた国なのだ。
リスクをとったからアメリカは誕生したのだ、という説明は非常に面白いですね。これが国民性に反映されていても何の不思議もありません。この点で比べると、日本とはまったく逆なんですよね。
最初にリスクをとれないとビジネスでは成功できないし、成功した後もリスクをとり続けていかないと成長が止まってしまうという話です。一度大きな成長をしてしまうと、大企業病になってしまってリスクが取れなくなってしまうのが一般の企業なんですよね。絶えずリスクを取れないと生き残ってはいけない。わかってはいるんですが、これが難しい。
ビジネスで失敗する人の10の法則
posted with amazlet at 10.02.17