ゲーム会社社員の英語学習日記

TOEIC満点、英検1級合格の会社員の英語学習ブログです。

ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか

立ち読みでも最後まで読めそうでしたが、一応図書館で借りて読みました。欧米人が自分たちの都合のよい方向へルールを変えるのを「ずるい」と思う日本人は多い。それを解消するにはどうしたらいいだろうか?という視点に立った本です。

まず「ずるい」と思うルール変更は本当にずるいのか?という点を考えます。実はルール変更の理由を詳しく見ていくと、改定の理由は全然別のところにあったというケースが結構あるようです。スキーの板の長さのルール変更は日本人を狙い撃ちしたものではなく、選手が無理な減量をしないように考慮した結果だそうです。これらは「ずるい」と思っていたら実は勘違いだったという事例でした。

また一方でルールを「変えられた」ほうが最終的な勝者になってしまうケースもあります。規制に守られたビッグ3が日本車に負けてしまったのがいい例ですね。自分たちに有利なようにルールを変更すると当初は優位に立てますが、最終的に勝てるかどうかはまた別のことなのです。ルールの変更とその後の戦略がセットになっていないと成功しません。ルール策定も含めた戦略が大事なのでしょう。

ルール策定に積極的に参加したり、改定されたルールを逆に好機と捉えるなどの対応が必要なんだそうです。「ずるい」と思っているだけでは駄目なんですね。僕はどちらかというとマニュアルを作る機会が多いので、意外と参考になるところがありました。図書館で借りて読むならいい本だと思います。