ゲーム会社社員の英語学習日記

TOEIC満点、英検1級合格の会社員の英語学習ブログです。

「未曾有の経済危機 克服の処方箋―国、企業、個人がなすべきこと」読了

野口先生の「未曾有の経済危機 克服の処方箋―国、企業、個人がなすべきこと」を読み終わりました。Amazonのレビューにもありましたが、確かに処方箋の部分が弱いですね。それ以前に、今の日本に効果のある処方箋は無いのかもしれませんが・・・。

危機の分析は野口氏のこれまでの著書の内容に沿ったものでした。従来型の「ものづくり」による輸出産業が以前の規模に復活することは無いので、産業構造を転換していく必要がある。金融危機で需要の落ち込みが大きいのでケインズ政策が初めて有効になった。急激に落ち込んだ経済を支えるには公共事業しかない。ただ従来のバラマキにならないように、意味のある事業に投資して、撤退時期も決めておくこと。地方に誰も通らない道路を作るのではなく、都市部のインフラを整備して日本の競争力を高めること。などが主な内容でした。

都市部のインフラ整備は非常に有効な政策ですが、選挙に弱いのがなんとも。渋滞ばかりの道路網を整備して、景観を損なう電柱を地中に埋めるとか、ぜひともやっていただきたい。投資効果は非常に高いんですけどねぇ。