読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ゲーム会社社員の英語学習日記

TOEIC満点、英検1級合格の会社員の英語学習ブログです。

この国を作り変えよう

今週の読書は『この国を作り変えよう 日本を再生させる10の提言』です。中身や提言はそんなに目新しいわけではありませんが、規制改革反対派へのコメントがツボに入ったので、そこを紹介しておきます。

よく、格差を市場経済における弱肉強食の結果だという人がいますね。たしかに市場経済が機能していれば、そこには競争力格差が生じます。しかし、今日本で問題となっている格差の多くはそれではない。この労働市場の正規社員と非正規社員のように、反市場経済的な制度や規制によって発生する格差のほうなのです。

(中略)

本気で既得権の内と外の格差問題を解決しようと考えるなら、それを生み出している制度や規制を撤廃して市場が効率的に機能するようにすればいいだけですから、それほど難しいことではありません。でも、それをやってしまったら、規制があることによって利益を得ている層が、その利益を手放さなければならなくなる。そこで、彼らはひそかに「格差があるのは市場経済のせい」というすり替えをおこなって、搾取されている人たちの目を真の原因から巧妙にそらし、意図的に格差の温存をはかっているのです。

非常に簡潔でうまい説明です。規制や格差の問題で「もやもやっ」としていた部分がはっきりしました。後の部分で語られるのですが、格差には「規制によるもの」と「市場経済によるもの」の2種類あるので、格差問題を語る上ではこの2つを区別しないと、まともな議論にならないのです。おそらく私がこれまで「もやもや」と感じていたのは、規制改革反対派が意図的にぼかしていた部分だったのでしょう。このように分析の方法がはっきりすれば、ある事実が正しいのか、間違った方向に誘導しているのかが見破りやすくなりますね。