ゲーム会社社員の英語学習日記

TOEIC満点、英検1級合格の会社員の英語学習ブログです。

ビジネスで失敗する人の10の法則 続き

部下を遠ざける


これは役立つ話だと思うが、第二次世界大戦のとき、ウィンストン・チャーチルは悪いニュースを自分に伝えることだけを任務とする特別の部門をつくっている。どんなことであれ、ありのままの事実を伝えるよう求めたのである。これに対しヒトラーは、ぎりぎりまで戦争に勝っていると思い込んでいた。優れた指導者になりたいのであれば、部下を遠ざけて批判を受け付けないようにする誘惑に打ち勝つ方法を考えるべきだ。ボスの立場に立てば、この誘惑がきわめて強くなるのだから。

デスクは、世界を眺めるには危険な場所だ
ジョン・ル・カレ


今日の『ビジネスで失敗する人の10の法則』は「部下を遠ざける」。まあこれはわかりやすいですね。ある程度組織が大きくなるとトップが現場を見なくなります。トップにその気があればいくらでも現場の声は聞けるのに、自分で足を運ぶ人間は少ないということです。

それにしてもチャーチルのやり方はかなりすごいですね。偉くなると悪いニュースが入ってこないことがわかっているから、都合の悪い情報を収集するための組織を作ってしまう。これは行動経済学の面からも正しいアプローチです。普通の部門の社員とは逆のインセンティブを与えることで、フィルター無しの情報を得られる「仕組み」を作ったわけですね。人間心理を知り尽くしていないと出てこない考えだなと思いました。