ゲーム会社社員の英語学習日記

TOEIC満点、英検1級合格の会社員の英語学習ブログです。

「予備校の英語」続き

この本難しいなあ・・・出てくる英文に読めないものが多いです。毎日英字新聞を読んでいるのですが。このギャップは何だろう。

今日読んだところの英文和訳の採点基準の話は面白かったです。

To train dogs, it is necessary to be wiser than dog.
(犬を訓練するためには、犬より賢くなくてはいけない)

この英文の訳の誤訳として次の2つの例が挙げてあります。

a) 犬を電車に乗せるためには、犬より賢くなくてはならない。
b) 犬を訓練することは、犬より賢くなるために必要なことである。

a)の訳は幼稚な間違いにとどまっているのに対して、b)の訳はit is ... toの構文を理解できていません。この2つは区別して扱うべきだというのが筆者の主張です。前者は単語の誤訳で一回性のものですが、後者は繰り返し出てくる文型の誤りなので、筆者の採点基準では前者は減点、後者は0点となるそうです。

なるほどなあ。一見すると簡単な単語の訳を間違えている前者のほうが幼稚な訳に見えますが、全体構造を理解できているかという点で見れば、前者はあまり問題ありません。特定の単語=特定の訳にこだわった採点だと、どちらも0点になってしまいますが、それは本質からずれてるんですよね。こうやって採点側の基準作りのプロセスを見ていくのはなかなか興味深いです。話が結構メタになってくるので読むのは大変ですけど・・・。