BBC ２０世紀クロニクルの紹介
前回話題に上げた「BBC ２０世紀クロニクル」の紹介をしてなかったので、ちょっと触れておきます。このシリーズはBBCで過去に放送されたニュース記事をまとめたものです。内容は２０世紀の主要な出来事が中心になっており、歴史ドキュメンタリーの体裁を取っています。ドキュメンタリー風なので、通常のニュースよりもレポーターの台詞の比率が高く、レポーター以外の音声はあまり入っていません。
ドキュメンタリーなので通常のニュース記事よりは難しい文章が多いようです。とはいっても英字新聞ほどではないので、TOEIC800以上の人ならあまり問題ないと思います。特にレポーターの音声が多く会話文が少ないので音読に向いています。単語リストも多いので辞書はほとんど引く必要がありません。記事の中で登場する固有名詞も大半のものが解説されているので、歴史に疎くても大丈夫でしょう。
欠点はCDの１トラックが非常に長い点ですね。一つのセクションが１トラックなので、大半が３分弱の長さになっています。通常の音読に使う教材は１トラックが１分程度なので、２、３倍も長いわけです。自分で分割するか、長いのを我慢するしかありません。また単語リストに発音記号がないのも困ります。せっかくイギリス英語とアメリカ英語の綴りの違いを説明しているのですから、発音記号も併記してほしいです。
上記二つの欠点はあるものの、音読用の教材としては非常に完成度が高いと思います。ニュースよりもドキュメンタリーや歴史が好きな人には向いているのではないでしょうか。
話は変わりますが、イギリス英語の教材って少ないですよね。特に初心者向けがほとんどありません。BBCが聞けるようになればBBCの教材でいいのですが（それでもBBCぐらいしかない）。イギリス英語の教材については今後の日記で何点か紹介してみたいと思います。
BBC20世紀クロニクル Vol.4 再び騒乱の中へ篇 (4)
posted with amazlet at 09.03.28
